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1学期終業式_校長先生の式辞より
投稿日:2025年7月18日(金曜日)夏休みを迎えるにあたって 〜「自分とは何か」を見つめる時間に〜
7月18日(金)、令和7年度1学期終業式が行われました。今回は、Learning Studioから各ホームルーム教室へのオンライン配信で行われました。校長先生の式辞に、生徒たちは真剣な表情で耳を傾けていました。



式辞の中で校長先生は、まず夏休みの過ごし方について触れられました。
「この夏は、苦手科目の克服や部活動、普段できないことにじっくり取り組めるチャンスです」とお話があり、生徒一人ひとりが目標をもって有意義な夏休みを過ごしてほしい、とのメッセージが込められていました。
特に3年次生に向けては、「『第一志望をゆずらない』という覚悟をもって、この夏を乗り越えてほしい」と力強い言葉が送られました。進路実現に向け、粘り強く努力を続けてほしいという期待が込められていました。
また、校長先生ご自身の「ひそかな楽しみ」として、現在放送中の朝ドラ「あんぱん」について紹介されました。このドラマは、アンパンマンの作者・やなせたかしさんとその妻の半生を描いた作品で、作品の中に登場する「なんのために生まれ なんのために生きる」という印象的なフレーズは、やなせさんが高校時代、進路に悩んでいた際に、おじからかけられた言葉がもとになっているというお話でした。



やなせさんは、自分の本当にやりたいことを見つめ直し、絵を描く道を選ばれました。戦争体験を通して「正義とは何か」を深く考えるようになり、やがて「飢えのない世界を作ることこそが真の正義である」という信念にたどり着きます。その思いから生まれたのが、みんなのヒーロー、アンパンマンでした。
アンパンマンが広く受け入れられるようになるまでには長い年月がかかり、やなせさんがアニメ化を実現したのは69歳のときでした。校長先生は、このエピソードを通じて、「自分とは何か」を考え続けることの大切さ、そして「人生は満員電車のようなもの。我慢強く乗っていれば、やがて席が空く。途中で降りてはいけない」というやなせさんの言葉を引用しながら、焦らずに自分の道を信じて歩んでほしいと、生徒たちに語りかけられました。
その後、校歌を斉唱して、終業式が終わりました。
さあ、いよいよ夏休み。生徒の皆さんにとって、この夏が自分自身を見つめ直す大切な時間となり、それぞれの目標に向かって一歩ずつ進んでいく貴重な日々となることを願っています。