倉敷南3年次学校行事

第49回卒業証書授与式

投稿日:2025年3月1日(土曜日)

春の訪れを感じる、3月1日(土)に本校では第49回卒業証書授与式が執り行われました。厳かな雰囲気の中、多くの保護者や教職員に見守られながら、卒業生たちは新たな門出を迎えました。

校長式辞

 今年の式辞では、現代社会において求められる力について語られました。AI技術の発展やスマート社会の進展により、私たちは「Society 5.0」と呼ばれる高度情報化社会に生きています。この社会では、課題を素早く解決する「ポジティブ・ケイパビリティ」や、時間を有効活用する「コスパ」「タイパ」といった考え方が重視されています。しかし一方で、答えのない課題に向き合う「ネガティブ・ケイパビリティ」も同様に重要です。不確実性が増す時代において、高度な学力と共に、根気よく学び続け、内省しながらより良い解決策を追求する姿勢が求められています。
 校長は、「卒業後はポジティブ・ケイパビリティとネガティブ・ケイパビリティを上手に使い分け、納得のいく豊かな人生を歩んでほしい」と卒業生へメッセージを送りました。

在校生送辞

 在校生代表は、卒業生がこれまでの学校生活の中で見せてくれた姿に対し、感謝の言葉を述べました。特に葦岡祭体育祭では、どのチームが勝っても負けても試合が終われば「ノーサイド」の精神で互いを称え合い、肩を組んで校歌を歌う姿が印象的でした。そうした先輩たちの姿勢は、後輩たちにとって大きな学びとなりました。卒業生が築いた伝統を受け継ぎながら、これからの学校生活を充実させていく決意が述べられました。

卒業生答辞

 卒業生代表は、「高校での学びは、単に知識を得るものではなく、新たな気づきや見方を得ることができる深い学びだった」と振り返りました。3年間で得た学びを活かし、これからも自ら探究し続けたいという思いが語られました。その言葉には、これからの未来に向かう卒業生の力強い決意が込められていました。

 卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。これからの人生が実り多きものとなることを、心より願っています。