倉敷南キャリア教育同窓会

南高卒業生からメッセージをいただきました_大阪大学 兒玉了祐先生より

投稿日:2024年1月22日(月曜日)

本校創立50周年の本年度、本校卒業生の大阪大学教授 兒玉了祐先生(倉敷南高校4期生)よりメッセージをいただきました。兒玉先生は、本校創立30周年記念講演会で講師としてお招きしました。それからちょうど20年経った今年度、本校創立50周年の年に紫綬褒章を受章されました。本校に在校する生徒だけでなく同窓生の皆様とともに心よりお喜び申し上げます。

〈兒玉先生からのメッセージ〉


4期生の兒玉了祐です。この度、秋の叙勲で紫綬褒章を受章いたしましたので報告いたします。これは、科学技術分野における発明・発見や学術及びスポーツ・芸術文化分野における業績に対して授与されるものです。倉敷南高等学校創立50周年の記念すべき年に、このような章をいただきましたことに何か不思議な思いと共に強く感激しました。

現在、私は大阪大学工学研究科の教授で、同時に大阪大学レーザー科学研究所の所長の職に就いています。実は、この研究所(6年前にセンターから研究所に改組)も昨年50周年を迎え、倉敷南高校とほぼ同じ歴史の長さを持っています。この研究所の存在を初めて知ったのは、私が倉敷南高校の学生の時です。 その時の夢のような思いが、今につながったと言えれば良いのですが、実際には紆余曲折しながら今に至っています。

そんな中で、この紆余曲折から学んだことを皆さんに一言 と言いたいのですが、代わりに全く同感させてもらえる歴史上の人物の言葉を引用したいと思います。「日本資本主義の父」と称されている渋沢栄一の夢七訓にある「幸福を求むる者は夢なかるべからず」です。この夢七訓に間接的に大きく影響を与えた吉田松陰の名言「夢なき者に成功なし」も同じです。夢をもつことが最初の一歩であり、大きな道の始まりだと思います。